聴力、視力の低下

人間と同様に、犬も年をとってくると老化現象の一つとして視力や聴力の衰えが目立ってくるようになります。

今まで聞こえていた音が聞こえなくなったり、見えていたものがはっきり見えないなど、こういった症状は犬にとって非常に不安感を与えます。そのため周囲の物音や、動きに対してとても不安を抱くようになります。

また周囲の状況をつかみ辛くなることから、事故などの危険性も高まります。ですから飼い主は犬の状態をしっかりと理解した上で、身の回りの様々なことに十分配慮してあげなくてはなりません。

具体的な例として、家の家具の配置を急に変えてしまうと、視力の衰えた犬は自分の覚えている配置に沿って歩いてしまうため、家具にぶつかって怪我をしたり、聴力の衰えてしまった犬は、他の動物の気配などに非常に過敏になりびくびくしたり、急に驚いたりといったことが考えられます。

ですから、出来るだけ犬の記憶に残っている環境をそのままにしてあげたり、名前を呼ぶ時は大声で呼んだりせずに、体を軽く叩いて気付かせるといった方法をとりましょう。

また目のトラブルとして、視力の衰えと共に白内障が挙げられます。
もし、愛犬の黒目が白く濁っていたら白内障の可能性があります。

白内障は水晶体の中心部の核が硬くなり、白く濁る病気です。
初期段階では、小まめに観察してても発見できない程度の状態です。
早期発見はなかなか難しいことから、定期検査が一番の早期発見の手段と言えるでしょう。
進行してくると硬化が進み、白濁が広がると視力が低下してきます。

白内障の治療としては、初期で視力もそれほど低下してなければ点眼薬での治療となります。
すでに視力低下になっているときは、手術によっても視力は回復させることは可能ですが、
かなり進行した状態では水晶体脱臼や虹彩の癒着が起こり、手術でも視力を回復させることが不可能な場合もあります。

視力や聴力の衰えは、精神的なストレスにも大きく影響します。
犬にとって安全・安心な環境を作ってあげることは、私たち飼い主の責任なのです。

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